2006年 03月 29日
低く、しかし高い |
京都に居た頃は雲は手が届きそうに低く真上を流れて行くので、端っこの方の今にも千切れて消えていくあたりの細かい微妙な移ろいを首が痛くなるまでじっと眺めているのが面白かった。
京都は三方を山に囲まれた盆地だから雲はせいぜい比良山や比叡山くらいの高さで生まれるか、その頂上付近を乗り越えて流れてくる。山の高さと雲の高さには切っても切れない関係があるに違いない。
それと比べると関東平野では雲はかなり高い。
平野が広大な上に二千メートル以上の高い山を背にしているせいだろうか。もっと乱暴に言ってしまえば富士山頂上付近からすべての雲が発生して流れて来るようにも見えるくらいだ。とにかく京都から移って来た時には雲があまりにも高いので違和感を覚えた記憶がある。
何事も近くで観れば生々しく、汚れたものやゴミのような雑多なものから果ては細菌が蠢いているのまで嫌でもはっきり見えるのだが、視点をどんどん引いて行って遠目から眺めれば、地球は青くただただ美しいのだった。
どっちにしろそれなりの味わいがあるのは変わりないのだが。
[お知らせ]
4月1日の横浜ジャグバンドフェスティバルですが、ジャムポットの出演は夜8時からThumbs Upでという事になりました。「JOINUS彫刻の森」での昼間の出演は2時15分くらいが目安です。「JOINUS彫刻の森」は多分相鉄線横浜駅の駅ビル(JOINUS)の最上階にあるのではないかと思います。(地元なのにあまりよく知らないというのが無頓着というか情けない)
by digitaris
| 2006-03-29 17:34
| つれづれ